公募書類の書き方で考えなければいけないもうひとつの要素は、教育経験、教育歴です。 これは大学教員公募の場合、以前にもまして昨今、重要度を増してきているように思います。過去に、どのような科目をどの程度のコマ数、どの程度の期間で担当してきたのか、という情報は、採用の際の決め手になる可能性もあると思います。 たとえば、その採用公募に「前任者」が存在する場合で、その前任者の科目をそのまま引き継いで担当することが可能な候補者が現れれば、新たに非常勤講師の手配をしなくてすむので、とても好都合です。また、自分の専門領域以外に一般的な基礎科目や演習科目など担当できるのであれば、それに越したことはありません。既にその組織にいる教員にとって、助けになる可能性が高いからです。競合する採用候補者がいて、公募が求める人材が担当するであろう科目で教育経験があること、幅広い領域を担当可能であることは、間違いなく競合する候補者に対して有利に働くに違いありません。 候補者によっては、それまでの経歴から、教育経験がないケースもあると思います。若手公募の場合は教育経験がないこともやむを得ないとされますが、教授准教授クラスの公募の場合、大学での教育経験を持つ者による応募が増加するので、教育経験がゼロであることは不利に働く可能性が高いように思います。非常勤講師などで教育歴を作ること、社会的活動や職歴でカバーするなどの方策が有効な手段だと感じます。 テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術
|