院生、うつ、といったキーワードで、このブログにたどり着いている人が多数いることに気がつきました。大学院への進学者数が増大する一方で、こうした問題に直面し、昼間に大学に行くことができない学生、あるいは、下宿先などに引き篭もってしまう学生が、相当数に上っているのだと思います。今日はそういう人たちが読んでいることを意識して書こうと思います。
理系の場合、研究室に配属になると原則として毎日、研究室に出入りするようになります。このため、調子の悪い学生が見つかりやすい構造になっています。 抱えている事情はそれぞれに異なりますが、学部生や修士学生の場合は、研究が思うようにいかない、就職が決まらない、指導教員との関係がうまくいかない、といったことが引き金になっているように見受けられます。これに加え、博士課程では、研究成果が出ない、論文が書けない、論文査読が不調に終わる、将来の行く末が見えない、といった事情が加わります。博士後期課程は深刻で、そもそも後期まで進学するような学生はそれまでの学生生活が順風満帆で、更に自分の可能性を信じて賭けてきているような学生が多いので、その分、研究生活上のちょっとしたつまづきが大きな挫折に繋がってしまうようです。しかも、一度進学すれば後には引けない、つまり、学位取得するか、単位取得退学するか、いずれかになるしかないのが博士課程であり、修業年限も限られています。このため、人生経験の浅い若い学生が精神的に追い込まやすい環境なのだと思います。博士課程まで進学するような学生ですから、性格上、まあいいや、といった発想転換や妥協がなかなか出来づらいことだけは間違いありません。 いちどこうした状況に陥ってしまうと、そこから脱するにはかなり時間がかかってしまうかもしれません。この調子の悪い時期をうまく過ごすことが、何よりも大切です。大学の研究室や家族など、周囲の理解が欠かせません。いずれ研究成果が出始めると、こうした状態から脱する学生は多く、同時に生活のリズムも元に戻り始めます。 活躍中の研究者であっても、いろいろ話を聞いていると、どん底の状態をくぐり抜けて研究者という職業にたどり着いている人は、とても多いものです。かくいうanywhereも同様です。人生は長いので、マイペースでやらねば疲れが出てしまいます。そうして過ごしているうちに、よい時期が必ず、誰のもとにも巡り来ることになるでしょう。 テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術
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