教員公募書類の書き方を求めて、このブログを訪問する方が多いようです。おそらく、教員公募に応募される方がどのように書類を作成したたらよいのか、とても情報が少ないのだと思います。何か参考になることがあればと、すこし公募書類のことを書きたいと思います。以下はanywhereのこれまでの経験に基づくもので、しかも大学教員公募に限っての情報なので、必ずしもすべての公募に当てはまるわけではないと思います。その点を割り引いて見てもらえるとよいです。
大学教員ポストでオープンな公募は、まずはJREC INや所属大学にくる公募情報で情報を得ると思います。公募書類は応募先の大学によって揃える書類が異なり、様式も異なりますが、基本形のCVをしっかり作っておけばそれをカストマイズすることで様々な様式への対応が容易になり記載事項の漏れもなくなります。それゆえ、基本形のCVにはあらかじめ、正確な情報を網羅的に書き留めておくことが必要です。 公募情報の中には「分野」が書かれているはずで、この公募情報の専門分野を自分の専門領域とどのように重ねるかをよく考える必要があります。つまり、その公募がカバーすべきであろう分野はどの範囲かを、よく想像しながら考えなければなりません。既にその専攻・部門あるいは学科の教員の中に応募者と近い分野をカバーしている教員がいる場合、その応募者は採用されづらくなります。なぜなら、同じ専門分野の教員が2名に増えても仕方ないからです。 一方、狭すぎる分野も嫌われます。特殊な分野にフォーカスする教員は、ある意味で厄介だからです。大学では教育という仕事が必須なので、一般的な講義演習科目をカバーできるだけの分野の広さと分野全体に対する力量が見えるように書類を作らなければなりません。
業績については、きちんとしたフォーマットで適正な分類を行ったうえで整理して記述します。業績は多いに越したことはありませんが、多ければよいというものではなく、おそらく、数の多さ以上に業績の「質」をしっかり見られます。つまり、ジャーナル名や共著者の有無、論文内容です。応募者の研究の中心的な関心事項が何なのか、何を明らかにしようとしているのかが、見えている必要があります。また、研究内容の学問的な格調(品位)も問われます。アカデミアの香りがする業績を作るのは一石二鳥では難しいため、長年にわたる研究の方向性の蓄積が重要です。時流にのった研究が駄目というわけではないですが、同じであれば領域の中核的な問題をしっかりと扱う論文を持っている応募者を選ぶでしょう。大学によって違うとは思いますが、ちゃんとした大学では、選考委員全員が候補者の主要業績の論文を読んで評価すると思います。こうした評価がなされていることを念頭に、主要業績を選定することが必要です。 テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術
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